②雑談に使える古典のお話し

雑学(雑談)

昨日の、❝ラ・フォンテーヌ❞のお話しをもう一つご紹介致します

民主体制のもと、リーダーがいないカエルたちは、天に向かって「王様が欲しい」とねだります。天は一本の杭を池に投げ込みます。カエルたちは「王が来た」と喜びますが、杭は動きもしなければ、話もしません。カエルたちはそのうちに不満を言い出します。そして、天に向かって、「動く王様が欲しい」と言います。天は仕方なく今度は一匹の鶴を送ります。鶴はカエルたちを次から次へと食べていきます。

カエルたちは天に向かって不満を言います。すると天は呆れてこう言います。
「お前たちは動く王様が欲しいというからやったのだ。それで我慢しておけ。さもないと、今度はもっと怖い王が来ることになるぞ」

これも見ようによっては恐ろしい話です。この話の中には、過去の恐ろしい独裁者である、ヒットラー、スターリン、ポルポトを望んだ大衆を連想させます。彼らはより強いリーダーを欲し、望み通りの王を戴くことに成功した。しかし、その王は実は次々とカエルたちを飲み込む鶴の様な存在だった。

『ラ・フォンテーヌ寓話』が描かれたのは17世紀です。

まるで、20世紀の社会を予言しているかの様な物語と言える様です。

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