大和言葉

雑学(雑談)

日がしだいに短くなってきた今日この頃。

夕方になると、黄昏(たそがれ)なんていうものです。

この「夕刻」を表す❝たそがれ❞は大和言葉の代表的な言葉。

❝たそがれ❞の語源☞

「あの人は誰?」という意味の「誰(た)そ彼」。薄暗くて、向こうから来る人が誰だか分からない、という心象を、昔の人はそのまま時を表す単語にしたと言われます。

この言葉のセンスは世界に誇れる美しい言葉と言われます。

さて、日本人の心に染みる詩の代表的な唱歌として「ふるさと」があります。

うさぎ追いし彼(か)の山

こぶな釣りし彼(か)の川

夢はいまもめぐりて

忘れがたきふるさと

なぜ心に染みるのか・・・

その理由は全てが❝大和言葉❞だからといいます。

☆大和言葉とは☞

太古の昔に私たちの先祖が創り出した日本固有の言葉。また、その伝統の上に生まれた言葉。
「山(やま)」「川(かわ)」「夢(ゆめ)」「ふるさと」はみんな大和言葉。
日本語の単語には以下3種類あると言われます☞
①大和言葉②漢語③外来語
漢語➡「山地(さんち)」「河川(かせん)」など音読みで発音されるのが漢語。
外来語➡多くは中国以外からきた言葉。多くはカタカナ。
そういえば、よく本のはじめには❝はじめに❞とあります。
はじまる」➡大和言葉、同じ意味の漢語は➡「開始」、外来語➡「スタート
この様に日ごろ我々は3種類の日本語を日常的に使っている。
この漢語や外来語もコミュニケーションを円滑にする大切な言葉ではあるけれども、例えば漢語の「故郷(こきょう)」とっても、我々はこの単語を一つのユニットとして認知し、意味を理解しています。
しかし、
大和言葉の「ふるさと」は「ふ」「る」「さ」「と」の一音一音が心に響きます。
確かにそうだなあと感じます。
そう思うと大和言葉を発する時、大切に言葉を発したいなあという気持ちになってくる様です。
唱歌「ふるさと」の最後の歌詞を「ふるさと」➡「こきょう」にしてみると、
その違いを痛感します。
大和言葉には、この様に「心に染みる」特性があります。
最後に大和言葉の事例として・・・
・感動するばかりを使わすに・・・たまには胸に迫ると表現してみる。
心を動かされることがより伝わります。
・デート逢瀬と言えば、艶やかな雰囲気まで感じます。
妥協するではなく折り合うと言えば、
・引き下がったのではなく大人の対応という印象に変わります。

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